今回はブログの常時SSL化について紹介していきます。
SSL化というのはざっくりいうと通信のセキュリティをアップさせることです。
ブログなどのWebコンテンツは「http」という通信方式を使って情報をやり取りしています。
ブラウザでhttp://xxxxxxxにアクセスするのは、http通信でxxxxxxxのページ内容を取ってきてくださいーという命令なんです。
で、このhttpをSSLでセキュリティアップしたものがhttpsです。
ということで、今回は常時SSL化のやり方について紹介していきます。
設定自体は3行のコピペでかんたんに終わりますので、まだ対応していない方は必ずやっておくようにしましょう!
(※エックスサーバー前提でお話をしていきますが、設定ファイル(.htaccess)の変更内容はどのサーバーでも同じです)
まずは常時httpsになっているかチェックしよう!
あなたのブログではすでに常時SSL化ができているかもしれないので、まず先に対応が必要かどうかをチェックしてみます。
ご自身のブログに「http://XXXXXXXX」でアクセスしてみてください。
この時、URLが勝手にhttpsに切り替わった場合、または下のような鍵マークがついたら常時SSL化はできているので、設定は行わなくても大丈夫です。
httpのまま変わらなかった方はこのあとの設定を進めていきましょう。
ちなみに鍵マークはブラウザによって変わってきます。こちらはGoogle Chromeの場合↓
常時SSL化の設定は3行をコピペするだけ!
では常時SSL化の設定をしていきます。
まずはエックスサーバーにログインして「.htaccess編集」をクリックします。
設定を行うドメインの「選択する」をクリックします。
「.htaccess編集」のタブに切り替えます。
「.htaccess」にテキスト入力ができるので、先頭行に以下の3行を加えて下さい。加えたら「確認画面へ進む」をクリックします。
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
内容を確認して問題ないようなら「実行する」ボタンをクリックします。
これで常時SSL化の設定は完了です!かんたんですよね☆
ではもう一度「http」でアクセスしてみて下さい。今度は勝手に「https」に書き換わるはずですよ♪
余談になりますが、上の3行の意味について触れておきます。
これはリダイレクト設定というもので、「httpだろうがhttpsだろうが、アクセスは一旦すべてhttpsに直してもっかいアクセスし直すよー」という意味です。
http/httpsという2つの入り口をひとつに絞ったということです。
ブログを常時SSL化する3つのメリット
設定が終わって一安心したところで、SSL化の3つのメリットについてあらためてもう一度紹介しておきます。
メリット① Googleからの評価が高まる
先ほども少しお話した通り、GoogleはSSL対応しているサイトを評価し、検索順位に影響を与えることを公式に宣言しています。
こちらはウェブマスター向け公式ブログに掲載されている内容です↓
セキュリティは Google の最優先事項です。Google は、デフォルトで強力な HTTPS 暗号化を導入するなど、業界でも最先端のセキュリティを Google サービスに導入することに力を注いでいます。
Google では過去数か月にわたり、Google のランキング アルゴリズムでのシグナルとして、暗号化された安全な接続をサイトで使用しているかを考慮に入れたテストを実施してきました。この実験ではよい結果が得られているため、ユーザーがもっと安全にサイトを閲覧できるよう、すべてのサイト所有者の皆様に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えています。
このランキングの変更は、グローバルでクエリの 1% 未満にしか影響しませんが、これから長い期間をかけて強化していきます。全体的に見ると、このシグナルは良質なコンテンツであるといった、その他のシグナルほどウェイトは大きくありません。HTTPS は、優れたユーザー エクスペリエンスを生み出す多くの要素のうちの 1 つです。
ウェイトは少ないながらも、SSL化はランキングアルゴリズム(検索順位を決めているルール)に影響する、としており、これからもっと強化していくよ、と公言していますね。
コンテンツの内容が一番大事である、というのは大前提ですが。
メリット② アクセス解析設定が統合される
また、httpとhttpsを統合しておくことでアクセス解析上もいいことがあります。
Googleアナリティクスやサーチコンソールは、httpのサイトとhttpsのサイトを別物として扱います。
サーチコンソールでアカウントを作るとすぐに、「検索パフォーマンスを改善できます」というメールが届きます。
本来はhttpsとhttp(さらにはwwwありとなし)すべてのパターンを登録しないと計測漏れが発生してしまいますが、今回の設定でこれが不要となりました。
ちなみに、アナリティクスを「http」で設定してしまっている方が意外と多いです。
「管理」>「プロパティ設定」を確認すると、現在の設定状況が確認できます。
現在、httpで設定してしまっていた方は、今後はhttpsしか来なくなるので必ず切り替えておいてくださいね。
メリット③ (ユーザーから見た)サイトの信頼性が高まる
常時SSL化のメリット3つ目はユーザーから見た信頼性の有無です。
Googleが順位変動に影響する、と公言してからインターネット上のサイトのhttps化が急速に進みました。
Googleの変動検知のツールとして知られているMozcastのデータによると、2020年1月時点でhttpsのサイトの割合は全体の96.6%と出ていました。
つまり、ほとんどすべてのサイトでhttps化が完了しているということです。
そういった中で、httpのまま運営しているブログは「古くさいウェブサイト」という印象を持たれて信頼性が低下します。
十年以上運営している老舗のブログならまだしも、出来立てのブログがhttpだと残念ブログだと思われてしまいます(^^;
細かいところですが、こういったところも地味に気にしていきましょう。
まとめ
ということで、今回は常時SSL化のやり方とSSL化する3つのメリットについてお話してきました。
今回の内容をもう一度かんたんにまとめます。
・まず自分のブログが常時SSL化しているか確認
・してなかったらhtaccessに3行コピペする
常時SSL化する3つのメリットについてはこんな感じ。
①Googleからの評価が高まる
②アクセス解析設定が統合される
③ユーザーから見たサイトの信頼性が高まる
まだhttpsしてなかった、という方はこの機会になるべく早めに対応してみてください(^^
最期まで読んでいただきありがとうございましたm(__)m